KidsScript


子どもから高校生まで10代を主な対象としたプログラミング言語です。


言語の目的
KidsScriptは、実際に作品をつくって楽しむ「ホビープログラミング」的な用途をめざした言語です。 テキストに不慣れな子供でも、本格的なテキスト言語と同等のプログラミングが可能になるよう意図しています。
たとえば、スマホ上でBluetooth通信しながら図形を動かすような、大人が作る場合でも高度なプログラムを、より少ない行数で、より低年齢からでも自分のイメージで楽しく作れるような、そういった「子供むけの良質なSDK」をめざしたものです。
(SDK:ソフトウェア開発環境)




特徴1
JavaScriptと互換のテキスト言語であり、それを意識しないまま低年齢層でもJavaScriptを扱えるようにしたものです。言語の構文と機能はScratchからも影響を受けています。

図形の描画、ユーザイベントの処理、アニメーションやゲーム作り、通信処理などの本格的なプログラミングが、独自のブロックエディタによって、テキスト言語であることをほとんど意識せずに楽しめます。

特徴2
パソコンのブラウザからアクセスするWeb版と、iPhoneやiPadで動作するiOS版があります。 iOS版では、iPhoneの画面上でもパソコンと同じ内容のプログラミングが可能です。

最近では「PCがなくて、スマホやタブレットがある」というケースも増えていますので、きっと役に立つのではないでしょうか。 またiOS版では、まるで携帯ゲーム用のプログラムを自作したような達成感を得ることもできるため、そういうことに興味があれば、とても楽しいコーディング環境になりえます。

特徴3
100を超えるサンプルと、30を超えるチュートリアルが付属しています。
様々なかたちを表現したサンプルやゲーム、上級向けの物理など、エデュテインメントとして多彩なサンプルを用意しています。

ビジュアルプログラミングから初めてテキスト言語に挑戦した子供が、ときとして「壁」を感じる理由は、テキスト入力の問題と同時に、「テキスト言語で表現できる内容が、一時的にとても地味になってしまうこと」ではないかと作者は感じています。 テキスト言語でふたたび、以前のようにクリエイティブなコーディングができるようになるまで、かなりの時間がかかります。 それは壁というよりも「表現力の谷」といったほうがよいかもしれません。KidsScriptでは、言語の表現力と、多数のサンプルやチュートリアルによって、その「谷」を簡単に超えてほしい意図もあります。



特徴4
Bluetooth通信に対応しています。
2つのKidsScriptアプリ同士が通信しながら動作するプログラムを作ることができます。
そのような動作は、子供向けのプログラミング言語としては、かなりめずらしいと思いますので、とても楽しい経験になるのではないでしょうか。


対象年齢

8歳から大人まで

8歳以上(小学3・4年)
- 大人と一緒にサンプルで遊べる

10歳以上(小学5・6年)
- 大人と一緒にチュートリアルができる
- 大人と一緒に初歩的なプログラムが作れる

12歳以上(中学生)
- 一人でチュートリアルができる
- 一人で初歩的なプログラムが作れる

15歳以上(高校生から大人まで)
- すべてのサンプルとチュートリアルが理解できる
- 一人で自由にプログラムが作れる


[戻る]